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歳時記2023
渓流の上に床を作り、涼を求める渓流床。そよぐ風に揺れる青紅葉に囲まれて、しばし夏の訪れを感じる。京都の夏の風物詩である鴨川の納涼床、発祥地の貴船の川床はあまりにも有名だが、実は小さく隠れた川床が、京都にはいくつかある。張り出し式の床机で食事をする習慣が生まれたのは大正時代。猛暑の中、隣の席との距離も狭く、汗をかきながらの食事に「何がいいかわからん」という口の悪い京都人もいるが、それはそれで趣がある。鴨川に張り出し式の床机が建てられだしたら、京都の暑い夏が本格的に始まり、すぐに祇園ばやしが聞こえるようになる。今年は3年の休みを経ての、いつもの夏が少し戻ってきた。
朝日新聞社系列の㈱アサヒ・ファミリー・ニュース社(大阪市北区中之島)が運営する『朝日ファミリーデジタル』で、弊所代表の澤有紗がコラムを連載中。関西エリアの “今” を豊富なコンテンツで発信している人気WEBサイトです。京都生まれの京都育ち、京都をこよなく愛する筆者が、京都の今をご紹介します。
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日本文化や美しい日本の風景の維持継承と、健康で自分らしく生きることをテーマに春と秋に主催するイベントは、毎回、稀なる体験をしていただけるように計画しています。参加費の中から会場となる場所の維持費捻出、若い世代の応援、寄付などを行うということも目的のひとつです。
※このイベントは終了いたしました。
feel!自分‐QOL Terakoya Movement- Vol.16
生きていく、私 伊藤瑛位子さんに聞く、楽しく生きるということ
●2023年6月17日(土)14:00〜16:00
場所 The Terminal KYOTO 参加費 5,000円/Per アイスコーヒーかアイスティー付き 定員20名
初代内閣総理大臣・伊藤博文公の孫、博英さんの夫人である伊藤瑛位子さんを囲んで、生きることについて考えます。伊藤さんは今年90歳。50歳の時に10歳年上の会社社長だった夫を亡くし、急に継ぐことに。博英さんは、渋沢栄一と共に日本の政財界の基礎を築いた井上馨公の兄の子供として生まれましたが、嫡子に恵まれない伊藤博文公の養子として迎えられました。政治家にならず、会社を立ち上げて経済人に。その夫の没後、会社を切り盛りしていたのですが…。人生はいろいろありますが、大切なのは人との縁よ、と伊藤さんは言います。
会場のThe Terminal KYOTOは、そこに居るだけで穏やかな気持ちになれる京町屋。カフェとギャラリーを併設していて、京都のアートや伝統工芸などの情報発信の場となっています。
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