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歳時記2017

 

SEP-OCT 2017

観光地である京都では10月から年末にかけて、気忙しさが先行する。世界中から押し寄せる、といっても過言ではない観光客、お茶会、さまざな催しで地元の商売人は忙しさのピークを迎える。先日もある和菓子屋の店主が「朝から晩まで、いや、晩も寝んと働きますわ。猫見たら、ホンマに手を貸して、て言いたくなるくらいです」と話していた。早足で行く、そのついでにチラチラと街の紅葉を目にしても、愛でるというほどの余裕も無い。深夜、一息ついたところで、お茶を点てる。小さな碗を宇宙にみたて、そこに季節を感じて自己を慰め、勇める。京都・下鴨の井村美術館所蔵の京薩摩金襴手菊花文姫茶碗。薩摩焼に京都で職人が絵付けをした豪華な文化財ともいうべき一品。館長兼オーナーの井村欣裕さんによると、お姫様が化粧時に水を入れて使用したそうだ。本金を使い、超絶技法で咲かせた花々。秋、粛々と。

From  QOL

24時間7日間、いつも一緒にいたいものを集めた POP UPショップ「247select shop」開催!

2017年11月17日(金)、18日(土)、19日(日) 10:00〜18:00(最終日は〜17:00) 京都・河原町 村上重ビル Bijuu 4階

御縁があり、スタッフがいろいろな場所で出合った、いいものを集めたPOP UPショップ「247select shop」を開きます。

 

24時間7日間一緒にいたい素敵なものばかり。テーマは「私たちが好きなもの、日本で生まれたもの、作り手の情熱が込められているもの」。

日本の伝統産業、農業、小さな製造業…さまざま場の担い手の仕事を知っていただきたい、自分を信じて活躍する芸術家・アーティストの作品を見ていただきたい、そういう思いで開く、本当に小さな3日限りのSHOPです。→こちら

 

日本文化や美しい日本の風景の維持継承と、健康で自分らしく生きることをテーマに春と秋に主催するイベントは、毎回、稀なる体験をしていただけるように計画しています。参加費の中から会場となる場所の維持費捻出、若い世代の応援、寄付などを行うということも目的のひとつです。

Feel ! 日本  - 日本を感じよう - vol.17「至宝の庭で秋を愛でる 京都 廣誠院 扉開く3日間」

2017/11/24(金)25(土)26(日)

3日とも 昼 11:00〜 夕 16:30~

 

京都市中京区河原町通り二条下ル東入ル一之船入町538番地ノ1

「廣誠院」

各回 定員8人 参加費 15,000円

*全回満席です。キャンセル待ちを受け付け中。

 京都・一之舟入、高瀬川に沿って佇む「 廣誠院 」( 阪急河原町から車で約3)。続く白い土塀の奥に、京都人が「 至宝」と呼ぶ空間が隠れています。普段は公開されていないこともあり、その扉は閉じられたままです。

 

 今回の舞台は、その扉の向こう側。建物は京都市指定文化財、庭園は京都市指定名勝。息を飲まんばかりの美しい錦秋の風景を少人数で楽しむという趣向です。

 

こちら

 

 

Feel ! 日本  - 日本を感じよう - vol.16「河井寛次郎の器で茶話を楽しむ」

2017/6/3(土)4(日)

*終了いたしました。

両日とも

①11:00〜12:30 

②14:00〜15:30  

③16:30~18:00

京都市東山区祇園町南側 ギャラリー「空・鍵屋」 

各回 定員10人 参加費8,500円

日本の民藝運動を起こした河井寬次郎さんのお孫さんで、河井次郎記念館の学芸員でもある鷺珠江(さぎ・たまえ)さんによる茶話会です。

個人的に鷺さんに託された抹茶茶椀、菓子器、皿などが実際に使われます。名器を自らの手に乗せ、口をつけ、愛でることができるという夢のような機会です。茶道の心得が皆無でもOK。椅子席です。普段着で気軽にいらしてください。

 

→こちら

 

 

Feel ! 日本  - 日本を感じよう - Vol.15「日本の原風景とロハスな暮らし京都・美山の人たちに会いに行く」

終了いたしました

2017/4/15(土)10:00〜16:30 京都府南丹市美山町 

定員10人 参加費10,000円

 京都府のほぼ中央に位置する南丹市美山町には駅も大きな道路もありません。鮎で有名な美山川のごとく、清らかでゆったりとした時間が流れています。溢れる自然に囲まれた隠れ里的な場所ですが、こだわりを持って生きる若い世代が少しずつ増えてきました。いま、アジアを中心に海外からも注目を集める美山。地元の方々の協力を得て、のびやかな暮らしやこだわりを体験する時間です。→こちら

QOL Recommend  

 

KYOTOGRAPHIE

京都国際写真祭 2017

 

2017515日(日)まで

 

今年で5回目を迎えた京都を舞台にしたフォトフェスティバル。テーマは「LOVE」。非公開の寺院などで国内外で活躍中の写真家の作品が展示される。→ GO

 

 

Susan Barnett Not In Your Face スーザン・バーネット「Love Is Everything」2014年 © Susan Barnett

 

想ひ 咲き 添ふ

中野 大輔 日本画作品展

 

20175月30日(火)まで

大丸京都店 6階 美術画廊で

 

いま、もっとも注目されている日本画家のひとりとされる中野大輔さんの作品展。花鳥、動物・昆虫など自然の中の命を独特のタッチで謳う。→ GO

 © 中野大輔  Daisuke Nakano 


京都物語8

神々しい富士山のような人とのたった一度の出会い。そこでいただいた言葉が、その後の人生の指針となった →こちら

Kico’s Style vol8

編集を担当させていただいているI.D.E. STYLE アカデミー(代表・長尾姫呼さん)の冊子「kico's style」最新版です。 →こち




講談社エディトリアルから「京都〜もっと美しくきものを着るための本」発刊

 QOL文化総合研究所は日本文化、アートや工芸、アンチエイジング、地域再生、インバウンドなどをテーマにコンテンツ製作やイベント主催、コーディネートを行っています。出版のお手伝いもそのひとつ。きちんとした本をプロと協働して生み出しています。

『京都〜もっと美しくきものを着るための本』(長尾姫呼著、講談社エディトリアル、1,900円+税)。着物は多くの職人さんの手により、気の遠くなるような工程を経て生まれます。その文化を絶やさず、新しい世界を!という著者の思いを形にするお手伝いをさせていただきました。書店、Amazonほかでお買い求めいただけます。→こちら

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You&Me

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貼り紙

 

京都は張り紙が多い街だ。集客も求人もネットで行う時代に、相変わらず貼り紙で情報を得てたり、拡散したりしている。その数があまり減らないのは、高齢化社会でITになじめないお年寄りが多いことに加えて、文化として存在し、見た目も古い街並みになじんでいるというのが理由のように思う。移動途中に貼り紙を見ながら歩くのが、ちょっとした楽しみになっている。「アルバイト募集。ただし、余ったケーキの持ち帰りナシ」(その場で食べるのはいいんだろうか)「本日休み〼。店の前に自転車を置くな!もし置いたら、どうなっても責任はもたん」(やや、脅迫的)「ネコの赤ちゃんの里親探してます。最後に残った1匹。残り福」(かわいさに差があったんだろうか)「店主、酔っぱらって転倒しました。当分休みます」(あっ、あの気の良さそうな人だ!)などなど。最近、いちばんおもしろかったのは、天ぷらやさんの貼り紙。「息子の嫁求む。天ぷら食べ放題。一切文句は言いません」とケースの上に小さく貼ってあった。『食べ放題』の文字だけ赤色だ。横でエビのてんぷらを注文したオジサンが「赤にするんやったら、『嫁求む』のほうやろ」とつぶやいた。

 

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宿り

 

久しぶりに訪れた烏丸の割烹で、「どう?」と聞くと「おかげ様で」という答えが返ってきた。ミシュランの星付きの超有名店から独立して6年。半年ほど前には「最近、お客様が減りました」と意気消沈気味だったのに。好調の理由に心当たりはあるのか。「あのですね、もう一度、自分を律することから始めようと思ってですね、トイレの手拭の小さなタオルを一番いいものにして、角をピチッと丁寧に1枚ずつ折って、ビシッと積み上げました」「それだけ?」「いえ、もう、ええやないか、というほど掃除を毎日して、背筋を伸ばして立つようにしました」。聞いていた隣の見知らぬ客が、こんな話をしてくれた。贔屓にしてたパン屋さんの女性が理由あって店を居抜きで譲った。人がすれ違うのもやっとの店の奥で、いつも真っ白なエプロンをまとい、慈しむように黙々とパンを作っていた。もちろん味は抜群で遠い県外からも駆けつけるファンがいたほどだった。新しい店主になって暫く経った、ある日の夜、前を通ってみた。店の大きなガラス窓越に残ったパンがそのままにされていて、奥の作業場も心なしか雑然としているのが見えた。閉店は日没前で、強い西日が差し込むはずだ。自分が作ったパンを、そのままにして帰る。まさか忘れただけだろう、と思って前を通るたびに何度か見たが、やはり、残ったパンは棚に置いたままだった。それを見て、ここで買うことはないだろうと思ったそうだ。プロの仕事には、宿るものがあり、それがジワジワと表ににじみ出てくる。にじみはやがて決定的なものとして、その真価と評価につながるのだ。

 

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自由

 

 

 70,80代、つまりは自分の親世代に、どうしてあんなにカッコいい方が多いのだろう。なぜか心に残り、輝き続ける言葉を放ってくれ、それが指針となる。先日、亡くなった女優の野際陽子さんとお話しさせていただいた時、「自由ほど素晴らしく、そして孤独なものは無い。自分ひとりで向き合う強さが必要なのよ」とおっしゃった。歌手・俳優の美輪明宏さんは「自由」について「そうね、自由にやりたい放題したいなら、何があっても自分で落とし前をつけるという覚悟が必要なのよ。そして経済力もね」と静かに笑みをたたえながら。ニューヨークのレセプションでお目にかかったオノ・ヨーコさんも「自由がうらやましければ、自由であり続けるために必死に歩かなくてはいけないのよ。覚悟を決めて。自分のインスピレーションを信じて、失ったものに執着しない。私?そうね…ジョンは例外だけど」とつぶやくように話しておられた。いま、オノ・ヨーコさんは体調を崩され車イス生活と伺っている。自由が手のひらからこぼれ落ちる砂のように減っていく。どんな御気持ちだろう。自由であることは周囲から見ればカッコいいけれど、当の本人は自由であり続けるために、覚悟を持って常に闘っている。その闘いから解放されるのは、死を迎える、その瞬間なのだ。それでも自由であり続けたいか?答えはYES.